福島県郡山市には、歴史的価値の高い推定樹齢400年の一本桜「紅枝垂地蔵桜」や日本最古の染井吉野「開成山公園の桜」など、数多くの「桜」の名所が存在します。今回、福島県郡山市役所とコラボレーションし、王道の花見スポットから、知る人ぞ知る穴場の桜スポットまでを紹介する「桜の名所MAP」を作成しました。
各桜の場所と写真は、満開の様子を撮るために何度も現地へ足を運び、厳選したぱくたそオリジナルの写真素材です。ぜひ、桜の名所MAPを見て1年のうちに1度だけしか楽しめない「桜の季節」を郡山で過ごしてはいかがでしょうか。
・郡山へ行こう:郡山市観光協会【福島県】
福島県郡山市内で撮影した桜の詳しい位置はGoogleMap上でも確認いただけます。
三春滝ザクラの娘といわれ推定樹齢400年の巨木です。根本から見上げると空を覆うように広がる枝ぶりは圧巻のひとこと。坂を少し登って振り返ると満開の桜と雪化粧をした安達太良山という絶景を望めます。
郡山市指定天然記念物で丘に建つ不動堂を包むように枝を広げるエドヒガンの大樹です。足下の菜の花だけでなく、坂の上から桜の並木沿いに眺めなど、さまざまな角度から楽しめる桜です。
猪苗代湖の南岸に広がる公園で、舟津川の河口沿いに植えられた桜の並木の先に猪苗代湖ごしの磐梯山を見ることができます。郡山市街地や東部とくらべ気温が低いため、開花時期は半月から一月ほど遅くなります。
伊勢屋商店の庭先にあるから伊勢桜と呼ばれていますが、伊勢桜の本領は一本立ちする姿ではなく、道路下の小川沿いや家屋の後ろに広がる数代にわたって植えられてきた桜の森ともいえる姿にあります。
日本最古の染井吉野を含めた、ソメイヨシノの古木の並木が見られる開成山公園です。東北のお伊勢さんとも呼ばれる開成山大神宮に隣接し、参拝と合わせて楽しむことができる桜です。
山間の細い道の先にある桜の巨木です。足下に抱くように稲荷神社があり、静かな環境と相まって厳かな空気が流れています。西向きに開けた場所で、夕陽に染まる姿は一見の価値ありです。
伊勢桜から車で3分ほどの場所にある桜。日当たりのいい丘にあり、上石の不動桜の子と言われています。表(庄屋の意)の敷地にあったので表の桜と呼ばれているそうです。すぐそばには黒木石造り三層塔の桜もあり、徒歩でふたつの桜を楽しめます。
笹原川の両岸にそれぞれ2列(計4列)で3kmにわたって伸びる長大な桜並木です。並木の中の眺めはもちろん、離れたところから福島の山々を背景にした姿も雄大で素晴らしい光景です。
高柴のデコ屋敷近くの丘に咲く夫婦桜。花の色合いも濃く、下から見上げると青空によく映えます。駐車場近くの集会所や神社など周辺の桜も見応えがあり、天神夫婦桜とあわせて楽しめます。
樹齢200年を超えるウバヒガンの変種という珍しい桜の大樹で郡山市の天然記念物に指定されています。足下には地元の保存会(正確な名称を補足いただけるとたすかります)によって整備され、菜の花とのコントラストを楽しむこともできます。
室町時代の画僧「雪村」が晩年過ごした雪村庵を覆うように枝を伸ばすエドヒガンの大樹です。背後の竹林と雪村桜が織りなす侘び寂びの風景は、晴れよりも霧雨のような朝にこそ真価を見せるのかも知れません。