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登山客の疲れを癒やす鉄分の多い露天風呂と、肌をすべすべにする重層成分の多い内湯。こじんまりとした旅館に2つの源泉。
栄太郎はこじんまりとした比較的小さい旅館ながら、2種の源泉かけ流しを楽しむことができる。
1つは湯の平の湯。こちらは栄太郎の内湯で使用されている。
重曹成分が豊富に含まれており、肌をすべすべにする効果があるため「美肌の湯」とも呼ばれている。女性の方は平湯温泉の名物の1つ「ナガセスッポン養殖場」のスッポンを使用したすっぽん鍋プランで栄太郎に宿泊し、美肌効果のある湯の平の湯を楽しむことができる。
浴場のあらゆるところにある波模様。これは濃厚な温泉成分の堆積(たいせき)、強い泉質による浸食で作られる。源泉かけ流し温泉の証拠とも言えるものだ。
もう1つは家上の湯。栄太郎の露天風呂で使用されている豊富な鉄分を有する茶褐色の源泉だ。天然物なので温度はによって変わるが38-40℃くらいだろうか。じんわりと身体を温めることができ、登山で酷使した筋肉を癒やしほぐす効果がある。まさに登山者の宿栄太郎を象徴するかのような泉質だ。
夜に入浴すれば満点の星空を望むことができる。夕方から朝のチェックアウトまでいつでも入浴できる源泉かけ流し露天風呂の楽しみ方の1つだ。
栄太郎の露天風呂の泉質も濃厚で湯出し口は成分が固まり鍾乳石を思わせる景観。
日本一の登山者に愛されている宿、山の喜びお宿栄太郎(以下栄太郎)。美味いものをお腹いっぱい食べたいなら最有力候補に上がる平湯温泉の唯一の料理宿。
美味いものを腹いっぱい食べて欲しい
A5ランク飛騨牛ステーキ、馬刺し、豚と鶏のせいろ蒸し...。旬の野菜の天ぷらに地元の岩魚の塩焼き。できたてをお客様に出す作法に料理宿のこだわりを感じる。そしてその料理の1つとして手抜きがない。多くの旅館に宿泊した経験のある人ほどこの凄さが分かると思う。
館主坂巻光弘氏は、元は流れ板であり登山愛好家。そして平湯に流れ着いたときに北アルプスの山々に惹かれて老舗旅館の料理長となるまで研鑽を重ねた。その後「自分と同じく山を愛して人に、美味しいものをたくさんたべさせてあげたい」その信念から「山のよろこびお宿栄太郎」を平湯温泉に開業した。
岐阜の北アルプスの多くの山荘は11月に山荘を締めると栄太郎で宴会をする。宿として登山者がどのような気持ちで下山してくるのか?山に挑むのか。自身が経験から最高のおもてなしを考えて実践している。
登山者用に味の濃い特製弁当を開発したり、ブーツ洗い場の設置、ウェア洗濯用のランドリーの設置など、あげればキリがない。厳しい山荘の仕事を終えたスタッフが「とにかく美味しいものを食べたい」という理由だけで栄太郎を訪れるのではなく、このような登山者を愛する姿勢が山屋の心をつかんではなさない。
その信念に動かされたのは山荘だけではなく、スイスの老舗アウトドアブランドであるMAMMUTも栄太郎にビールジョッキを提供した。旅館でMAMMUTジョッキが楽しめるのは日本でも栄太郎だけだ。
スタッフのユニフォームにも登山者が喜び、会話を楽しめるようにとアウトドアブランドのウェアを使用している。2016年はMAMMUT、2017年はfinetrackのウェアを来て登山者をおもてなしする。
地方創生、登山と人の新しい関わり方で話題となったクラウドファンディングを使用した「乗鞍新登山道整備」。多くの人に愛される登山道を作るため登山愛好家と一緒に登山道を整備していこうという長期プロジェクトだ。
この乗鞍新登山道を切り拓いたのが栄太郎の坂巻光弘氏。より多くの人に平湯の、北アルプスの素晴らしさを知ってほしいと国立公園内の登山道という扱いが難しい事情を環境省や林野庁と膝を突き合わせ協議し、素晴らしい景観で稜線歩きができる登山道を作り上げた。
山の素晴らしさを伝えたい意志にMAMMUT・finetrack・モチヅキなどのアウトドアメーカーが共感し、2016年に平湯温泉とアウトドアメーカーの合同事業「乗鞍新登山道整備」が発足した。
【住所】〒506-1433 岐阜県高山市奥飛騨温泉郷平湯649
平湯温泉から登る北アルプスの名峰 | 平湯温泉-山岳温泉郷
北アルプスの名峰の登山拠点地であり、登山愛好家を始め山岳の自然を求める人が訪れる秘境の温泉街。北アルプスの十字路と呼ばれる山岳温泉郷平湯温泉は、北アルプス登山拠点地として多くの登山者が訪れる。奥穂高岳・槍ヶ岳、上高地・涸沢カール・乗鞍岳の名峰の魅力をお伝えします。
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山々と湯に抱かれ癒され、大地の恵みである山菜や岩魚、飛騨牛に舌鼓をうつ。喧騒を忘れたゆっくりとした時間を楽しむことができる。散策で上高地や乗鞍岳。登山で飛騨山脈。山を愛する全ての人の心を満たす山岳温泉郷平湯温泉。