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ぱくたそでは、「ヘルプマーク」を少しでも多くの方に知ってもらいたいと考え、所持者のナリシゲさんに協力していただき、対談形式の自主企画をリリースしました。
義足や人工関節を使用している方、体の内部に障害を持つ方や難病の方、または妊娠初期の方など、外見から分からなくても援助や配慮を必要としている方々が、周囲の方に配慮を必要としていることを知らせることで、援助を得やすくなるよう、東京都福祉保健局が作成したマークです。
※ この記事はヘルプマークを管理する東京都福祉保健局のガイドラインに準拠した上で、事前に作成・活用状況を報告しています。
参考:ヘルプマーク 東京都福祉保健局|助け合いのしるし ヘルプマーク
某コメンテーターのそっくりさんでモデルデビュー。ヘルプマークを所持し「ヘルプマーク info」という個人運営の情報発信サイトを立ち上げています。
ヘルプマーク.info
ぱくたそのモデル。企画に賛同して友情出演でヘルプマークを持った女性役を演じていただきました。
本日は対談よろしくお願いします!
いきなりですが、実はヘルプマークの存在を知ったのつい最近です。
たしか今年に入ってからでしたよね。何がきっかけでしたか?
ぷちめいさんのツイートですね!
ナリシゲさんがRTしていたのを読んで知りました。最近実際にあった出来事を漫画にしてみました。"知らない"ということが、後悔へ繋がったエピソードです。もし良ければご覧ください。 pic.twitter.com/vetrfxBep9
— ぷちめい (@puchimei333) 2016年7月10日
すしぱくさんに届いてたとは...
内容がわかりやすかったので、結構拡散されていましたね。このツイートでヘルプマークの存在を知る人は多かったと思います。
はい、このツイートを見て、僕もヘルプマークの認知向上に協力できたらと思う一方、公共機関をよく利用していたのに、まったく目に入っていなかったと感じました。
はい、10年以上住んでます!はまっこです。
ヘルプマークは、2012年に東京都の都営地下鉄大江戸線で配布が始まりました。
参考:配慮を必要としている方のためのヘルプマーク作成|東京都
今年で6年目になりますが、東京の一部地域の取り組みで、全国区の取り組みではないため、なかなか見たり聞いたりすることは少なかったのかもしれません。
横浜と東京は近いですけど...。
てっきり国主導で全国区の施策だと思っていました。
今も変わらず東京都のみですか?
最近になって、他の自治体や企業が積極的に取り組むようになりました。横浜市だと、平成29年3月に神奈川県が配布をはじめましたね。
参考:ヘルプマークの配布を開始します - 神奈川県ホームページ
えーっ!4ヶ月前(この対談は平成29年7月に収録)って、本当につい最近ですね。関東圏はもっと前から取り組んでいると思いました。
ナリシゲさんは東京にお住まいですよね。いつ頃ヘルプマークを知りましたか?
私がヘルプマークを知ったのは3年前の2014年です。
パートナーがヘルプマークを持っていて、そこで存在を知りました。ただ、当時は自分には関係のないものだと思って、気にも留めませんでしたね。
でも今はナリシゲさんも所持されていますよね。
外見だけ見ると、健康的な某コメンテーターにしか見えないですね(笑)
(笑)
実は、膝の調子が悪く、しゃがんだり、走ったりすることができない状態です。医師からは、「変形性膝関節症に近い症状だと」と告げられてからは、この身体と長く付き合う方法を考え、ヘルプマークを思い出して都営地下鉄の五反田駅でヘルプマークをもらいました。
それは災難でしたね...
今は私生活に支障がない程度まで回復しています。
当時は、外に出るのも松葉杖が必須だったので、公共機関では優先席を譲ってもらえることが多かったです。高齢者の方に席を譲ってもらえることもあって、申し訳ない気持ちでいっぱいでした。
それから、歩行訓練を行い、ぎこちない動きですが、リハビリも兼ねて松葉杖なしでも歩けるようになった頃、優先席に座っていたら、目の前のおじさんに怒鳴られたことがあります。
健康そうで若いから優先席に座るな的な感じですか?
そうかもしれませんね...。
高齢者や妊婦さんがいたのなら譲るべきかと思いましたが、見回してもいなかったので、優先席に座った若者がケータイを弄っていたのが気に食わなかったのか、もしくは譲った後にそのおじさんが座られたので、何か不自由な理由があったのかもしれません。
とはいえ、精神的にきましたね。
松葉杖がないだけで健康体にしか見えないんだと...
それからは、普通の人と同じように歩けるまで、松葉杖を持って外出していました。健康になりたいのによくわからない状態です。
体の内部に障害を持った人を内部障害者と言って、外見は健常者に見えるので理解されないことが多いようですね。
そうですね!鞄やバッグに取り付ければいいので、私も体調が優れない時は、ヘルプマークを見えるように外出しています。 ちなみに、優先席の話題になりやすいですが、実はそれ以外にも重要な役割があることをご存知ですか?
なんだろう...
医療を優先して受けられるとか?
それは医療関係者の判断によると思いますが、考え方は近いですね。
例えば、目の前の人が突然意識がなくなった時、すしぱくさんは、それがただの貧血なのか、それとも持病によるものなのか、その場で判断することはできますか?
えっーー!
うーん...わからないです。
まさに「お守り」ですね。裏面であればプライバシーも気になりませんし、認知が広がれば安心ですね。
また大きな災害があったときに、ヘルプマークを所持していることで、持病を抱え自力で避難することができない旨を伝えることもできますからね。
生死の話になりますね。
そうですね!だからこそ認知が必要だと感じています。
優先席の話題も決して悪いことではありませんが、「ヘルプマーク=優先席」のイメージは強く、違う役割もあることを知ってほしいですね。
そうですね!Facebookコミュニティ「ヘルプマーク・ヘルプカード認知&普及を広げよう」などの活動をシェアしたり、まずはできることから拡げられたらいいですね。
ヘルプマークのあり方を聞いて、怪我の後遺症で痛みがある時、所持していたいと思ったのですが、取得するには、医師の診断書(紹介状)や障害者手帳の確認など、一定の条件が必要になるのでしょうか?
いいえ、(少し乱暴な言い方ですが)実は誰でも取得可能です。
しかし取得するには、そのような一定の手続きが必要だと思っている人が多いのは確かです。不正も行えばできるのですから。
ヘルプマークの公式サイトには下記のとおり書かれています。
"ヘルプマークの対象者は、義足や人工関節を使用している方、体の内部に障害を持つ方や難病の方、妊娠初期の方など、援助や配慮を必要としていて、配布を希望する方々です。 しかしながら、身体機能等に特に基準を設けているわけではありません。ヘルプマークの配布に当たっては、必要な都民の方々が円滑にマークを活用することができることに配慮し、特に書類等の提示は必要なく、お申し出に対しお渡しすることとしています。 マタニティマークと同様、御家族等が代わりにいらっしゃる場合も、お渡ししています。"
引用:助け合いのしるし ヘルプマーク | よくあるご質問
なるほど、取得するのに条件があると思っていました。誰でも取得できるとなると、不正に取得する人も出てきてしまうだろうし、かといって医師の認定が必要だと取得する人は減りそうだし、なかなか難しい問題ですね。
そうですね。どちらの考え方も否定はしませんが、とにかくまずは認知と配布地域の拡大が先だと思っています。
まずは困っている人が利用しやすい環境を整えたいですね。
取得するには配布場所に行く事が条件でしたよね。
そうですね!現地渡しが基本です。私のブログで配布場所を随時更新していますので参考にしてください。
参考:ヘルプマークを知っていますか?入手方法は?配布場所は?
最寄りの場所へ足を運べば、その場でもらえます。(在庫次第)
郵送は対応していないんですね。
素朴な疑問ですが、首都圏なら交通の便が悪くないので取得は難しくないイメージですが、距離があったり、地方で交通の便が悪かったりする人は取得するだけでも苦労しますよね。
そもそも何らかの理由で不自由な人に向けて配布しているのに、取得するのに現地手渡しだと苦労しそう...。
おっしゃる通りで、それが今問題になっています。
もらいづらい。それを逆手に取って、ヘルプマーク自体をフリマアプリで販売する業者が現れる始末です。労力と移動交通費を考えると買ってもいいと思ってしまいますからね。
善意で配っているものを販売するという商売には絶望しかありませんね...。絶対に買わないでほしいなー
自治体の郵送コストを考えると手渡しは致し方ないですよね... そもそも税金で作られたものですし。何か対策というか、もっと気軽にヘルプマークを所持する方法はありませんか?
ヘルプマーク公式では、自作できるガイドラインを公開しています。
私が所持しているミラストマー製のものを作る場合、
材質から塗料、寸法まで細かく指定されています。
参考:ヘルプマーク作成・活用ガイドライン(PDF)
えっ!?
作るの難度高すぎませんか...。 業者が作る仕様ですよね...。
そうですねミラストマー製を作るのは一般人には敷居が高すぎます。ですので、紙に印刷して作る方法も書かれていますよ。
変形や文字の挿入は禁止されていますので、ガイドラインをよく読んだ上で印刷しましょう。
PDFのページをそのまま印刷するのが一番かな。4C印刷推奨と書かれているので、自宅のプリンターやネットプリントで作れるのは楽ですね。
はい、このようにPDFのページを印刷して ハサミで切り抜けば、ガイドラインに従ったヘルプマークが出来上がります。ちょっとヨレヨレなので、ネームケースにいれるといいかもしれませんね。
ヘルプマークを所持して生活は変わりましたか?
体調が良くないときでも、外出しやすくなったのが一番です。
もし外出先で何かあっても、ヘルプマークのことを知っている人がいれば困ることはない、と思えるようになったのは大きいですね。
あとは、電車の中でヘルプマークを持っている人を気にするようになりました。人により症状等が異なりますので、席を譲ればいいというものではありませんが、辛そうにしている方には声をかけるようにしています。
マタニティカードでも十分です。
妊婦さんはお腹の大きい人もいれば、目立たない方もいるのでカードを持つという行為は有意義なことだと思います。しかし、マタニティカードで嫌がらせを受けるケースもあって、あえてヘルプマークを持ち歩く。ヘルプマークであれば万能性は高いので推測されなくてすむのは精神的に楽だそうです。
とはいえ、マタニティカードはわかりやすくヘルプマークよりも認知がありますので、場所によって併用するのがよいのかもしれませんね。
確かにヘルプマークは症状を伝える必要はありませんからね。
最後に、今回の対談を通じてヘルプマークを知らない方、取得しようと考えている方にメッセージをお願いします。
外から見て分からない障害をお持ちの方は、所持しておくとよいと思います。
認知度が低いことで、嫌な思いをすることもあるかもしれませんが、何より安心して外出できるようになります。
ヘルプマークを知らない方、持たない方にも、これを機にヘルプマークのことを正しく理解してもらえると嬉しいです。街中や電車の中でヘルプマークを着けている人が困っているようであれば、是非助けてあげてください。
ナリシゲさんありがとうございます。ぱくたそでは、認知向上を兼ねて、撮影した写真の一部をフリー素材で公開しています。ブログのアイキャッチやSNSなどにご活用ください。
※ 所持用に印刷して利用することはできません。必ずヘルプマークのガイドラインに沿ったご利用をお願いします。