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今年も確定申告の申請期間がやってきました。みなさん、進捗はいかがですか?
僕は、典型的な夏休みの宿題は最終日にまとめてやるタイプ。個人事業主の開業届を提出してから10年間、一度も余裕を持って確定申告を終えたことがありません。ダメな大人です・・・。
「今年こそ早めの準備を・・・」を繰り返してきたので、「本当に今年こそは2月中には終わらせるぞ!」という意気込みで、個人事業主が確定申告をスムーズに進めるテクニックを税理士に聞きました。そして、ついでに「確定申告あるあるフリー素材」を撮影してみました。
アドビさんの企画「僕と私の確定申告」のPR記事としてお届けします。
自称・日本一インターネットで顔写真が使われているフリー素材モデルの大川竜弥です。
アパレル販売員、Web制作会社、ライブハウス店長、ザ・グレート・サスケさんの付き人、携帯ショップ店員などさまざまな職を経て、10年前に開業届を提出。
会社員時代は年末調整で事足りていましたし、個人事業主として独立したのも交通事故のケガで仕事を辞めざるを得なかったことがきっかけです。確定申告の知識も経験もありませんでした。
確定申告は、一定以上の収入や「所得」がある人が、税金を納めるための制度です。
所得とは、事業や商売をして得た収入から、その収入を得るために必要だった仕入代や人件費、旅費交通費といった「経費」を引いた額。
個人事業主は「1年間でこれだけの儲けが出たので、今年の税金はこれだけ納めます」という、所得と税額を税務署に申し出なければいけません。売上や経費などを記録し、正確に申告することが義務付けられています。
確定申告で個人事業主が申告する税金は、「所得税」「消費税」「復興特別所得税」の3つです。
所得税は所得に対してかかる税金です。所得税には一律に引かれる控除があり、基礎控除額は最大で48万円。そのため、所得が48万円を超える個人事業主は、課税所得金額がプラスになるので、所得税の確定申告が必要になります。
消費税は課税事業者が支払うべき税金です。「住民税」「国民健康保険料(税)」「事業税」の3つは、所得税を申告すれば都道府県や市町村から納付額が通知されてくるので、申告の必要はありません。
また確定申告には、「白色申告」と「青色申告」があります。
白色申告では、税額を減額できる特別な控除制度はありません。一方、青色申告は税額を減額できる特別な控除制度として「青色申告特別控除」があり、帳簿の付け方によって特別控除額が「最大10万円」または「最大55万円」に決まります。
さらに、電子申告(e-Tax)、もしくは優良な電子帳簿保存をすれば、特別控除額は「65万円」が上限になります。ただし、青色申告をするためには、税務署への事前の申請が必要です。
得意気に説明をしましたが、はじめての確定申告は散々なものでした。インターネットや本で調べ、知り合いの先輩個人事業主に聞きながら確定申告を行い、なんとか申請期間ギリギリで税務署に書類を提出したのです。
今でこそ当時よりは知識が身についたものの、事前の準備を怠り、毎年申請期間の直前に連日連夜作業をしています。そこで「今年こそは早めの準備を・・・」と思い、税理士に個人事業主が確定申告をスムーズに進めるテクニックを聞くことにしました。
今回、個人事業主が確定申告をスムーズに進めるテクニックを教えていただくのは、山口翔税理士事務所の山口翔さん。個人事業主の確定申告代行に加え、申告期間外の税金や仕事に関するメール相談にも応じられています。依頼主にはWebライターやWeb漫画家が多く、インターネット業界の仕事事情に精通しているとのこと。
大川:早速ですが、確定申告をスムーズに進めるテクニックを教えてください!今年こそ、早めに確定申告を終えたいので・・・。
山口:申し訳ありませんが、申請期間ギリギリになって確定申告をスムーズに進めるテクニックはありません。売上と経費の入力、領収書の仕分けなどを毎月コツコツやるしかないのです。
大川:そんなぁ...、記事がここで終わっちゃいますよ・・・。
山口:大川さんは毎月の売上を把握していますか?意外かもしれませんが、個人事業主でも毎月の売上を把握していない方が多い印象です。
大川:はい!月末に入金額をチェックするのが数少ない楽しみなので、売上はしっかり把握しています。
山口:毎月の売上を把握していないと、確定申告の申請期間直前に慌てるだけでなく、今期あといくら経費を使えるのか、ふるさと納税の寄付可能額はいくらかなどがわかりません。いきなり定期的に帳簿をつけようとすると大変なので、確定申告をスムーズに進めたい方は、まず毎月の売上を把握するところからはじめてみましょう。
山口:大川さんは毎年確定申告をする際、どの作業にもっとも時間がかかっていますか?
大川:紙の領収書の仕分けですね・・・。1年分の領収書をまとめて保管しているのですが、まったく仕分けをしていないので、確定申告の申請期間ギリギリになってから「勘定科目(※)」ごとに分けてデータを入力しています・・・。
(※)事業を行ううえで発生する収益と費用を記録するために必要な分類項目のこと。「仕入」「地代家賃」「旅費交通費」などがある。
山口:なるほど。私の依頼主でも、紙の領収書の仕分けに時間がかかっている方が多いかもしれません。
山口:領収書のPDFファイルはいかがでしょうか?
大川:自分でも不思議なのですが、PDFファイルは定期的に仕分けています。パソコンのデスクトップが散らかっていると気になるタイプですし、紙の領収書と比べて数が少ないからか、それほど苦になりません。
山口:それなら、紙の領収書もPDFファイルにしてみるといいかもしれませんね!ただし、PDFファイルとして受け取った領収書の保存方法に関しては注意が必要です。「電子帳簿保存法」でデジタルデータの保存方法が定められているのですが、毎年のように更新されるため、その都度国税庁のWebサイトの確認や税理士に相談しましょう。
紙の領収書をPDF化するなら、Adobe Acrobatのモバイルアプリ「Adobe Scan」が便利です!
領収書を撮影するだけで、Adobe SenseiというAIが画質や傾きなどを調整し、高品質なPDFファイルにしてくれます。PDFファイルはAdobeのクラウドストレージ「Document Cloud」に自動保存されるので、クラウド内を検索してすぐに領収書を見つけることができます。
また、クラウドに複数のPDFファイルを保存したら、ひとつにまとめるのがおすすめです。Adobe Acrobatのオンラインツールは、複数のPDFファイルをひとつにまとめる「PDFの結合機能」や、ひとつにまとめたPDFファイルのサイズを小さくしてメールに添付しやすくなる「PDFのファイル容量圧縮機能」を使ってまとめるとよいでしょう。
山口:個人事業主といっても職種や売上額によって異なりますが、まずはこれだけやっておけば確定申告をスムーズに進めやすくなると思います。
大川:ありがとうございます!「申請期間ギリギリになって確定申告をスムーズに進めるテクニックはありません」と聞いたときは不安になりましたが、これなら僕でもできそうです。
山口:あとは、無理に自分で確定申告をやらないという選択肢もありますよ。
大川:どういうことですか?
山口:確定申告ソフトを使って効率化したり、税理士に確定申告の代行をお願いするのもひとつの手です。お金はかかりますが餅は餅屋、専門家にお任せした方が安心ですから。自分の宣伝をするわけではありませんが(笑)
大川:確かに僕の場合、申告期間の2、3月は仕事が増える時期ですし、それほど時間がかからないにしても税理士にお願いした方がいいかもしれませんね・・・。
大川:ちなみに、確定申告の申請期間に遅れた場合は、どのようなペナルティがあるのでしょうか?
山口:確定申告の申請期間を過ぎてから提出すると、青色申告の特典である控除制度が受けられなくなります。安くとも3万円、税率の高い方は24万円以上損をする可能性があります。また、確定申告をして税金を払わないといけない方は、延滞税がかかることも・・・。延滞税自体はそれほど大きな金額ではありませんが、まとめて数年分の税金+延滞税となると、かなり大きな金額になるケースもありますね・・・。
大川:仕事と同じで、期限を守ることが大切なんですね・・・。
山口:確定申告は住民税や国民健康保険料の計算に使われるため、申請期間に遅れて時間が経つと、追加で課税されることになります。住民税や国民健康保険料は金額が大きいので、仮に5年も支払いを滞納すると1年間の利益全額を納税しないといけない・・・、なんてこともあります。少し遅れるぐらいではそれほど大きなダメージにならないかもしれませんが、積もり積もると大変なことになります。無申告の方に税務調査が入ると、過去7年分が見られますから。
山口:繰り返しになりますが、個人事業主が確定申告をスムーズに進めるためには売上と経費の入力、領収書の仕分けなどをコツコツやることが大事です。大川さんの場合、売上の入金は月に1、2回かもしれませんが、個人で飲食店を営んでいる方などは、申請期間にまとめてやるとなると1年分のデータ入力をしないといけません。月に一度作業する日を設けるだけでも負担は軽くなると思います。
大川:耳が痛いです・・・。今年こそはコツコツ準備を進めて、来年は申請期間の序盤にドヤ顔で「確定申告終わった〜!」とツイートしたいですね。
みなさん、確定申告の進捗はいかがですか?
確定申告終わった〜!
僕はもっとも時間のかかる作業である紙の領収書の仕分けを「Adobe Scan」と「Adobe Acrobat オンラインツール」の力を借りて効率化し、なんとか2月中に確定申告を終えました!
同じような悩みを抱えている方の参考になれば嬉しいです。
この記事の画像はすべてフリー素材としてご利用いただけます。ほかにもたくさんの「確定申告あるあるフリー素材」を撮影したので、利用したい方は「ぱくたそ」からダウンロードしてください!